犬の十戒(じっかい)をご存じでしょうか？
子供たちとこの件で少し話をする機会があったのでご紹介します。
▼動物管理センターの犬
まずは原文(日本語訳)をお読みください。
The Ten Commandments of Dog Ownership(犬の十戒)
1.My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get alone with me.
(私の一生はおよそ10年から15年 貴方と離れるのが一番辛いことです どうか私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しい)
2.Give me time to understand what you want of me. (貴方が私にして欲しいことを理解できるまで、少しだけ待って欲しい)
3.Place your trust in me- it's crucial to my Well-being. (私を信頼して欲しい - それが私の幸せなのだから)
4.Don't be angry at me for long and don't lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you. (私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで欲しい 貴方には仕事や楽しみがあって、友達もいるかもしれない でも、私には貴方しかいないのですから)
5.Talk to me. Even if I don't understand your words, I understand your voice when it's speaking to me. (私に話しかけて欲しい たとえ言葉は分からなくても、話しかけてくれる貴方の声は届いていますから)
6.Be aware that however you treat me, I'll never forget it. (貴方がどんな風に私に接したか、私はそれを全て覚えていることを覚えておいて欲しい)
7.Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you. (私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しい 私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを決して傷つけないと決めていることを)
8.Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I'm not getting the right food or I've been out in the sun too long or my heart is getting old and weak. (私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか考えて欲しい もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない もう体が老いて、弱ってきているのかもしれないのです。)
9.Take care of me when I get old ; you, too, will grow old. (私が年を取っても、私の世話をして欲しい 貴方もまた同じように年を取るのですから)
10.Go with me on difficult journeys. Never say, "I can't bear to watch it ." or " Let it happen in my absence." Everything is easier for me if you are there. Remember I love you. (最後のその時まで一緒にいて欲しい ｢もう見てはいられない。｣、｢私ここにいたくない。｣などと言わないで欲しい あなたが側にいてくれるだけで幸せなのだから 忘れないで下さい 私はあなたを愛しています)
こちらに福岡市に収容される犬猫の頭数を纏めたグラフがあります。
徐々に減少してきているとはいえ、年間4,000頭と超える犬猫が収容されます。
▼福岡市の犬猫の収容状況(年度別)
飼い主は飼えなくなった犬猫を管理センターに預けて一安心でしょうけれども、
こうした犬猫は平均して
90.6%が殺処分になります。ガス室で殺されるのですが、
いわゆる安楽死とは程遠く、大量の犬猫が泣き叫びながら死んでいくそうです。
1枚目の写真は、これから殺処分される犬です(福岡市提供)。
管理センターに犬猫を預けるということは、貴方自身の手で殺すことと同じです！
飼えなくなるにも色々な事情があるでしょう。
しかし、飼う人間の身勝手さが見え隠れしている気がします。
一度、飼い始めたら途中でやめる事が出来ない・・・ペットとはそういうものです。
安易な気持ちで飼い始めて、どうにもならなくなる。
その為に、毎年多くのペットが殺されているのが現実です。
【管理センターに持ち込む主な理由 H18】
①飼い主が病気、②これ以上の頭数を飼えない、③病気・老齢、
④ペット飼育禁止住宅、⑤引越し、⑥吠え声がうるさい・気性が荒い
最後に、福岡市動物管理センターが発行している書籍
「犬を飼うってステキです・・・か?」より一部を引用致します。
子供が読んでも考えさせられる・・・とても良い本でした。
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ハッキリ言って、犬を飼う事は、
誰にでもオススメできる訳ではありません！
病気の治療や予防には随分お金がかかりますし、
マンションや社宅に引っ越してしまう人じゃ困ります。
”しつけ”は本に書いてあるほど簡単じゃありませんし、
(街中に糞尿をするので)たいして、カッコいい訳ではありません。
近所への気兼ねで夜も寝る暇もなく、
雨の日も、風の日も散歩に行かなくてはなりません。
しかも、飼い主は先に死んではいけません。
必ず犬の最後をみとどけなくてはなりません。
これだけの努力と辛抱を重ねても、誰も褒めてくれる訳じゃありません。
10年以上にも及ぶ長い暮らしの中で、貴方が得られるものは、
純粋で真っすぐな貴方への愛、そして、たくさんの優しい思い出、
・・・・多分、それだけです。
たったそれだけの事を、"かけがいのないもの"だと思える人だけ飼って下さい。
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ペットは人の心を優しくさせる魔法を持っています。
もし飼うのであれば、ずっと、可愛がってあげたいですね。
それと、これからペットを飼おうと思っている方へ。
ペットショップに行く前に、一度管理センターへ出かけてみませんか？
・・・
☆2009年10月1日から犬猫引取りが有料化されます☆
犬及び猫(生後９１日齢以上) １頭につき 2,000円
犬及び猫(生後９１日齢未満) １頭につき 400円
※事前に動物管理センターに連絡が必要です
福岡市動物管理センター
http://wannyan.city.fukuoka.lg.jp/
東部動物管理センター
福岡市東区蒲田5-10-1
092-691-0131
西部動物管理センター
福岡市西区内浜1-4-22
092-891-1231
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