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2011年03月27日

地殻変動

2011/3/11の東北関東大震災で、大きな地殻変動があったのは
テレビ・新聞などの報道でご存じの方も多いと思います。その後、国土地理院から
更に正確なデータが公開されました。それによれば牡鹿半島(宮城県)を中心に
水平方向(およそ東南東)に5.3m、下方向に1.2mも移動したそうです!
M9.0がどれほど恐ろしい地震のエネルギーだったのだと、改めて感じます。

▼東北・関東大震災による地殻変動(国土地理院) ※クリックで拡大します
地殻変動地殻変動

東海大地震に備えて、陸上・海中にGPS基準局は全国に1,000か所以上存在します。
GPS(全地球測位システム)を使って測定するのですが、かなりの精度で測定できます。
例えば冬になると東北地方の地盤が約10mmほど下がる事が観測できる精度です。
何故、冬に地盤が下がるのかって?それは積雪による雪の重みだと言われています。
少々脱線しますが、今回の様な大震災は冬に起こる事が多いそうです。684年の白凰地震
から1964年までの南海地震までの12回の大地震は冬に発生しています(12月が5件)
逆に言うと、春から夏の季節(3~7月)には今までに一度も発生していません。これが
積雪の重みによる海底プレートの影響なのかどうかは分かりませんが、興味深いですね。

さて地上はGPS基準局を設置すれば良いのですが、海底では電波が届きません。
そこで海底局と呼ばれるものを設置して、船から超音波を送って距離を測定します。
船の位置を変えながら測定を繰り返すことを精度を向上させ、驚くべき事に、この方法でも
数cmの精度で測定が可能だそうです。地上と海中のデータを統合させて地震をキャッチ
するというシステムです。将来的には九州(宮崎)沖まで設置する範囲を広げて、駿河・南海
トラフを監視する計画だそうです(2002年時点での計画)。

▼海底局
地殻変動

これが海底に沈められている「海底局」です。直径1m、重さ100kgくらい。
深い場所では2,000mくらいに沈められているのですが、これと超音波で通信して、
これだけの精度で測定できるというのが驚きです。もう少し、技術が向上すれば、
近いうちには地震の日付、時間、場所などが予知出来るようになるかもしれませんね。

関連リンク: 茨城・宮城で大地震


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Posted by iriek at 12:17│Comments(0)
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