皆既日食(#2)

iriek

2009年07月14日 10:00

7月22日の皆既日食まで、あと1週間ですね。

福岡市内の保育園で働く”you”さんから、
「園児と一緒に皆既日食を観察できますか?」
とのコメントを頂きました。

22日の皆既日食楽しみだな、と漠然と考えていても
どうやって観察するのかまで、考えている人は少ないでしょう。

皆既日食を観察するのは、意外と危険を伴います!!

一昔前なら、ろうそくの”すす”をガラスにつけて、太陽を観察したり
しましたが、現在ではろうそくの品質が良いのですすは出ません。
というよりも、サングラスやすすガラス、下敷きなどでは、有害な光線はカット
されていませんので、直接、長時間太陽を観察するのは危険なんです。

特に、目が弱い方、レーシック手術をしたばかりの方は絶対ダメです。

・・・

福岡市立少年科学文化会館で開催された「日食事前講座」
に参加して、資料と家族分の「日食グラス」を頂いてきました。

▼日食観察グラス ※銀色の偏光版が入っています 


大人であれば、これを使うのが簡単でしょう。
おもちゃ屋さんなどで、皆既日食観察用のグラスが市販されていますが、
必ず、安全性が確認されたものを購入しましょう。観察時間は1~2分。
しばらく目を安め休憩を取りながら、観察を続けます。グラスを外す時は、
必ず下を向いてからとし、直接太陽光を観ないようにすることが大事です。

他にはこんな方法を紹介してました。

【皆既日食の観察方法】
①太陽観察専用の日食グラスを使う
②ピンホールを使う
③小さな鏡を使う 
④天体望遠鏡から太陽投影版などを使う(専門家が必要)

ピンホールは、プリペイドカードの穴などを利用して、
白い紙に映す方法で、紙に太陽が欠けて写ります。
地面に映った木漏れ日も、ピントが合っていれば、欠けた太陽の
カタチになっているそうです。これも観察してみたいですね。



1~10cmくらいの小さな鏡を使って、太陽の光を反射させて、
日陰の白い壁に反射させると、太陽が欠けているのが観察できます。

この時、絶対に人に向けないように注意してください。
たくさんの園児と一緒に観察するのであれば、この方法が簡単と
思います。是非、事前に練習することをオススメします。
鏡が固定できて、時間とともに角度が変えられれば良いですね。

天体望遠鏡や双眼鏡で、直接太陽を観るのは非常に危険です。
失明の危険もありますので、絶対にやらないように注意してください。
※特に小さなお子さんがいる家庭では注意してあげてください

天体望遠鏡に太陽投射板を取り付けて観察する方法は、
専門家の指導を受けながら、一緒に観察する方が良いと思います。

詳しいことは、福岡市立少年科学文化会館などに問い合わせても
親切に教えてくれると思います。楽しく観察できると良いですね。

福岡市立少年科学文化会館
福岡市中央区舞鶴2-5-27
http://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/shobun/shisetsu/syounennkagakubunnkakaikanhomepage/shobuntop.html
092-771-8861(代表)

関連リンク: 皆既日食

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