動画配信と言えば、圧倒的なシェアを誇るのがYouTubeです。
2005年2月に創業して、およそ2年後には動画配信のシェア45%まで
成長しました。当時の売上げは年商18億円...十分な成功と言えるでしょう。
当時、動画配信と言えば、YouTube 45% MySpace 15% Google Video 10%
くらいのイメージでした。GoogleはYouTubeの足元にも及ばなかった訳です。
そこで2006年10月、GoogleはYouTubeの買収(M&A)を考えました。
その買収金額は何と2,000億円です!年商の100倍以上の査定!
単位が大き過ぎて、全然イメージが湧きませんよね。
貴方が小さな飲食店を創業したとします。業種は何でも良いのですが、
年商は創業して2年目で1,000万円だったとします...家族でやるには十分でしょう。
そこにGoogleが現れて、「貴方のお店を10億円で売って下さい!」と言う訳です。
貴方が大切に育てたお店...でも1秒で売るでしょう?(笑)
さてYouTubeにはそれ程の価値があるのか?
・・・
YouTubeの1日当たりの訪問者数は約1億人だったそうです。
Googleの基幹事業はAdWords広告でしたよね...ホームページやブログに
広告表示を出して、クリックさせることで費用が発生する仕組みです。
この1日当たり1億人閲覧するページに広告を表示させたらどうなるでしょう。
ここでは詳しい計算は割愛しますが、YouTubeにAdWords広告を載せるだけで、
年間1,000億円程度の増収が見込める試算になります。この1億PVにはそれだけの
インパクトがある訳ですね。相乗効果(シナジー効果)として、1日当たりの
Google検索の利用者数も10%以上多くなり、年間30億円以上の増収になりました。
一般的なM&Aの場合、20年とか30年で投資額を回収すれば良いとされますが、
GoogleはYouTube買収に2,000億円も投資して、たった2、3年で回収しました!
これは偶然ではなく、Googleは最初から綿密な試算をもとに買収したのでしょうね。
尚、YouTube買収完了後の2006年12月期のGoogleの決算は23%増収・・さすがです。
・・・
YouTubeは、単なる動画配信だけでなく、SNSの機能も併せ持った進化を
続けています。いつ、どこの地域の人が、どれくらい自分の動画にアクセスしたのか
そういったアクセス解析もできます。Ustream動画をそのまま転送する事もできるので、
iPhone/iPadで閲覧したい方は、YouTubeに転送する方が絶対に便利です!
但し、そういう使い方をされるとUstreamはビジネスモデルを失い、採算が取れなく
なる可能性があると思いますが・・・この辺りの戦略も、さすがGoogleですよね。
尚、YouTubeは、『HTML5対応をする!』と宣言しています。
Flashを使わずに、最先端の動画を閲覧できるようになります・・・iPhoneでもね!
YouTube
http://www.youtube.com/
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