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2008年06月30日

人間到処有青山

  人間到処有青山 (じんかんいたるところせいざんあり)

この有名な詩の作者は月性(げっしょう)というお坊さんで、
自身が山口の妙円寺から大阪へ出発する時に書いた詩です。

  二十七年雲水身 (にじゅうひちねんうんすいのみ)

  又尋師友向三津 (しゆうをたずねてさんしんにむかう)

  児烏反哺応無日 (じうはんぽまさにひなかるべし)

  忍別北堂垂白親 (わかるるにしのびんやほくどうすいはくのしん)

  男児立志出里関 (だんじこころざしをたててきょうかんをいづ)

  学若無成不復還 (がくもしなるなくんばまたかえらず)

  埋骨何期墳墓地 (ほねをうずむるなんぞきせんふんぼのち)

  人間到処有青山 (じんかんいたるところせいざんあり)


意味を訳すとこういうことです<後半のみ>。
「男子が一たび志を立てて故郷を後にしかたらには、
   所期の目的が貫徹できない以上、
    二度と故郷の土を踏まない。
 骨を埋めるに必ずしも古里の地を期すべきでない。
   世間にはどこにも青山(墓地)がある。」



月性は、若くて能力のある人は、
積極的に外に出て活躍するべきと考えたグローバル化の
先駆けの人物ともいえます。

現代であれば東京、そして海外で活躍すべき、ということ。

勿論、その場所に骨を埋める覚悟を説いているのですが、
目的を達成して故郷に帰る、そう解釈することもできます。


私もいつか故郷に帰れるでしょうか。


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Posted by iriek at 03:09│Comments(2)
この記事へのコメント
室生犀星の詩に似たものがありましたね。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや」
[小景異情ーその二] より

生まれてこの方、引越し14回のフーテン生活の私としては、
「私のふるさとはどこでしょう?」という問いがいつも思い浮かびます。
まー、今私が仕事でいる場所が好きな場所かどうかはさておき(笑)、リタイヤ後には好きな街に住みたいもんだなと、また旅に出るこの週末。
Posted by 軽井沢仙人 at 2008年07月10日 01:16
軽井沢仙人さん、こんばんは。
自分の帰りたい場所が故郷なんだと思います。

好きな人、両親や家族、友達がいる場所。
思い出のある場所。心が安らぐ場所。

自分の好きな仕事を、好きな環境でできる人は殆どいません。
多かれ少なかれ我慢をして仕事をしなくちゃいけない。

お互い頑張りましょうね。
Posted by iriekiriek at 2008年07月10日 01:36
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