いり江の福岡生活

福岡市議会で現在議論が行われているこども病院移転の問題。

移転先として議論されているのは、アイランドシティ中央公園の西側、
広さは3.5haで、取得費は47億2500万円(建設費139億円)だそうです。
2013年の開業を目標として、「新こども病院」建設が進められる計画です。

吉田市長は「現こども病院の老朽化、狭さは喫緊の課題」としています。
市議会には、18万筆の陳情署名、市内で開業医の有志が再考を促す提言書、
患者家族団体からも移転反対を訴える文書、などが提出されており、
今後の議論の行方が注目されています。

　▼福岡市役所


最先端の医療を提供するというのはとても大事なこと。
しかし市民や患者家族、開業医が問題視しているのは交通アクセス。

交通アクセスを自動車・路線バスに依存しているのが福岡の実情。
このまま人口が増加し、渋滞が深刻になった時、
最先端医療が東区アイランドシティにあるのは如何なものか？

完成時のアイランドシティの予定人口は18,000人。
新しい企業もここに誘致し、新空港も雁ノ巣になったら、
アクセスが自動車やバスだけというのはかなり心配です。

構想案に盛り込まれた交通アクセス改善案は、
①都市高速道の延伸、②周辺道路拡幅や交差点改良、
③病院敷地内のバス停留所設置、だけです。

やっぱり地下鉄も必要なのではないでしょうか？

新こども病院建設予定地
アイランドシティ中央公園の西側

▼地図はこちら

---追記9/26---

福岡市議会の最終日9/24にとうとう可決しましたね。
以下は、読売新聞9/25からの抜粋です

こども病院人工島移転、福岡市議会が可決
　福岡市議会（６３人）は２４日の本会議で、市立こども病院・感染症センター（福岡市中央区）の
移転用地として、市が博多湾東部の人工島（同市東区、アイランドシティ）の土地３・５ヘクタールを
４７億２５００万円で取得するための補正予算案など関連２議案を賛成多数で可決した。

　市は２９日から１０月末まで新病院の基本構想案に対する市民の意見を募る。
病院は２０１１年度に着工、１３年度に開院する予定。